人は何のために働くのか。
オタクは圧倒的に「自担に合うため」「オタ活資金を集めるため」という理由がトップに出るだろう。
私もバイトができるようになった瞬間からとにかく働いて、現場に行く日々だった。
それが最近、ほとんど働いていない。理由は卒論と入社前課題に集中するためなんだけど、それ以外に「シフトを減らして良かったな…」と思えることがたくさんある。
自分の時間の大切さ
バイト戦士をしていたころはとにかく現場が楽しみだった。今は、自分の時間を自分の好きなように使えることがどんなに幸せかを噛み締めている。
きっとほどよくオタク欲をブレーキかけれる人にとっては当たり前じゃねーかということだろうけど、わたしはどんどん楽しくてお金のかかる予定を入れてしまったことで働く→ストレス溜まる→稼ぐ→使う→お金ない→働くというバイトスパイラルに陥ってしまっていたのだ。
まずバイトの予定があると、そのシフトの時間だけでなくその前後でなんやかんや準備したりバイトの疲れで休んだりという時間が結構あるということに気づいた。
その日バイトがあると朝から「ああ今日はバイトだ…」と思うのでその時間も結構もったいない。
さらに感覚が麻痺してくるともはやバイトしんどいとかめんどいとか思う前に働いている。これはブラック企業で過労に追い込まれている人と同じで、働く以外に選択がないと自己催眠にかかってしまっている状態だろう。
それが全くなくなると、ゆっくり自分のペースで、いろんなことをできるようになった。
例えば、
・整理整頓
死んだじいちゃんのクローゼットもやっと開けました。
・家の手伝い
お母さん、今まで任せきりにしててごめんよ…
・イライラすることが減る
客や先輩に当たられた分私も無意識のうち誰かに当たっていただろう
・空いてる時間に映画
平日のガラガラな映画館に行けるのは今だけ
・友達に会う
最近会ってなかった人や近くのフォロワーさんとお茶
・地元の行きたかった場所に行く
探せば案外いい感じのカフェがある
・本を読む
図書館行けば雑誌もタダ 知識が増えると自信もつく
・ブログを書く
・予定を立てる、日記を書く
考えがまとまるし振り返られる
こんな感じだ。(もちろん卒論と課題も)
どれも1000円くらいしか使わないことばかり。
自分らしく生活するにあたって大事なことで、逆になんで今までやってこなかったんだという感じ。
どうせ来年から嫌でも毎週5連勤するんだから、今しかできないことをやっていきたい。
とにかくまずシフトを減らす
それでも生きるのにはお金が必要で、バイトしない生活は無理。
バイトして自分が使うお金は自分で稼ぐようになるとそんな思考になってくるけど、この2冊を読んでやっぱりシフトを減らそうと思った。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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元ニートのphaさんと社会派ブロガーのちきりんさん。一見ゆるいライフスタイル本と効率よく働くためのビジネス書という真逆に見える二冊だけど、ある点で共通してると思った。
それは無駄に働かないということである。
phaさんはプログラミングや執筆で稼いだ最小限の稼ぎで、シェアハウスで暮らしたり、お金のかかる趣味を持たなかったり生活もそれに合わせてゆるく生きている。
人間お金があると使ってしまうものだ。ヘアサロン代とか服飾費とか通信費とかオタ活費とか、使うことが当たり前だと思っているものも、本当に必要だから、それがないと死ぬから使っているというわけでもないものがいっぱいある。
女として生きるなら絶対こうしなきゃダメ!みたいなイメージが、歳を重ねるにつれて理想高くなてしまうけど、冷静になってみるとそれは他人のいい面と自分を比べて勝手に落ち込んでいるだけであったりする。
この本で自分と全く違う生き方をする人の価値観に触れたことで、それをリセットできてよかった。
ちきりんさんといえば先日の「大学のつまんない授業は出ないでバイトして社会勉強した」ツイートがかなり物議を醸していたけど、そのツイートの真意もこの本にあったので納得した。
この本ではどこにでもいそうな「自分の時間がない」4人が出てくる。4人とも「なんとなく」の忙しさにかられているが、それはまず「働く時間を減らす」「無駄なことをやめる」ことで生産性向上につながり自分の時間も増えるいうことが述べられる。
この本を読んで、私はかけもちアルバイトのうち片方のことを思い出した。そのバイトは2年生のときに1つのバイトの稼ぎだけでは満足できなくなって始めたものだった。
そのバイトはサービス業なので、いろんなトラブルがある。気持ちのいい接客をしても褒められることはなくそれが当たり前なので、それよりもクレームが入ってなんやかんや気を揉むという事が多い。
もちろんそれによって社会勉強できたこともないけど、今思えばこまごました社内システムが全部効率よくなるように改善されされれば起きないトラブルである。残念ながら私が働いている間にはそれは見込めそうにない。改めて振り返ると働いている人たちにも「課題解決」という意識がない。
好きな人もいるだろうしサービス業で働くこと全般を批判するわけじゃないけど、今セルフレジなんかもいろんなお店で増えてきているし、これから学生が生産性がなく・得られるものがない職場でダラダラ働くことが減っていけばいいなと思う。
このバイトは私にもできるけど私よりも向いている人がいる。私が入って私が成長できることはもうない。そう感じた時、シフトをガンガン入れるのをやめようと思った。
もうひとつのバイトは、単に人足りないということだけでなくて地元社会へ貢献している実感がわくし、その分いただいたお金は大事に使おうという気持ちにもなる。そっちならストレスたまらないほどに入っても良い。
自分にとって価値のある働きをして、必要なぶんだけのお金を稼ぐ。とりあえず3月までは貴重な時間を大事にした生き方をしていきたい。
社会人になったらどうなるかわかんないけどな!!!!!!(不安の叫び)