まどろみ天使

おたく10年選手OL

雑誌スキャン問題へのちょっとした違和感

 

たびたび話題に上がる早売り雑誌、まるごとスキャンをネット上に載せることに関した問題。

この前TLで、ちょっと違和感を感じるツイートを見かけた。

 

このままでは雑誌がなくなるから、売れなくて予算がかけれなくなるからやめてという文脈だったが、ちょっと論点がずれていると感じる。

わたしも昔から雑誌が好きで、毎月、女性誌や情報誌、たまにドル誌を5.6冊買っている。紙媒体の手にしてパラパラ見る感覚は、データで平べったい電子書籍にはない。

なんの分野でも急速に進化する今でも、紙にしかない魅力がある限り、雑誌や本がなくなることはない。これは言い切れるだろう。

 

この問題を音楽分野に置き換えてみる。ネットが普及して違法ダウンロードがはびこるようになってからは、もはやCDを買わず音源だけをコンテンツとして楽しむ、というふうに時代がシフトしている。CDを手元に残したいファン、音源だけで良いファン、リアルでの感動を求めるファン。同じアーティストの曲でも、多種多様な楽しみ方がある。

レコード会社も、CDで取れなくなった採算をコンサート事業で埋めるというように対応していると聞く。

 

「雑誌が売れなくなると出版社が困る」というような言い方では、この顧客のニーズに合わせて企業が努力するという本来の枠から外れた、企業側のエゴに聞こえてしまった。特にジャニーズは権利の問題で電子書籍にはできないため、本そのものを買って還元することは大事だとはわかっているのだが…

 

この心理で、たまに出てくる「元業界人だけど」「知り合いの知り合いが〇〇で働いてて…」って言い方は、コンテンツ無料バラマキアカウントの人からしたら「お前の都合なんて知らねーよw動画も写真も気軽に見られたほういいじゃん?」って更に煽られてしまうのかな?ルール守らない人への注意って難しい。